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叙勲・褒章の服装。モーニングの小物や靴は事前にチェックすると安心。

冠婚葬祭

先日、父が藍綬褒章を受章しました。
受章の内示は前もってあるのですが、『他言無用』との言葉を厳格に守っていた父から受章を聞いたのは受章の1ヶ月前。
父が服装は手配していたものの、小物などの確認が遅くなったので、直前にバタバタと準備することになりました。

今回は、叙勲・褒章を受章する男性の服装でほとんどの方が選ばれるモーニングの小物や靴についてまとめます。

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叙勲・褒章の服装とは?

叙勲・褒章を着用するときの服装は内閣府の『勲章等着用規程』により決まっています。
『勲章等着用規程』第三条には、次のような規定があります。

男子にあつては紋付羽織袴若しくはフロツクコート若しくはモーニングコート又はこれらに相当する制服に、
女子にあつては白襟紋付又はこれに相当する制服に着用し、
宝冠藤花章、宝冠杏葉章、宝冠波光章、旭日小綬章、旭日双光章、旭日単光章、瑞宝小綬章、瑞宝双光章若しくは瑞宝単光章、 褒章又は記章を着用する場合には平服に着用することができる

叙勲・褒章の種類によってドレスコードが異なります。
ただ、今回伝達式などに足を運んだ限りでは男性はモーニングの方がほとんどでした。

服装の規定の違いは、叙勲により受章することになる勲章の等級によるもののようです。
平服でいいとされているのは勲四等以下の等級の勲章ということになります。

ちなみに、叙勲・褒章を天皇陛下から親受されるかどうかの違いも勲章の等級の違いからのようです。
天皇陛下から親受される勲章は勲一等以上の等級の勲章と文化勲章で、文化勲章は秋の叙勲の11月3日のみとのこと。
勲二等以下の『旭日重光章』『瑞宝重光章』をはじめとする勲章や褒章の場合は、まず各官庁にて伝達式を行い、その後に天皇陛下に拝謁する機会を賜ります。

勲章の等級や種類については内閣府のホームページの『勲章と褒章の種類』『勲章の種類及び授与対象』で確認することができます。
文化勲章、褒章には等級はありません。

叙勲・褒章を親受されるかどうかという違いはあるものの、上京される場合は皇居にて天皇陛下に拝謁する機会を賜ることになります
叙勲・褒章のドレスコードを守り、失礼のないようにしたいですね。

叙勲・褒章の衣装はモーニング一式セットでレンタルするから大丈夫、とお思いのかたもいるかもしれません。
ですが、意外と細かい小物などで見落としがあったりするんです。
次の章ではモーニングの小物についてまとめていきます。

モーニングの小物は何が必要?

叙勲・褒章の服装は実際に何度も着るものではないので、レンタルで済ませようという方もいらっしゃることでしょう。
モーニングのレンタルで一式借りられるから心配ない、とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、レンタルのお店によって付属の小物の扱いは変わってくるので、モーニングの小物には何が必要かを把握しておいたほうが安心です。

モーニングの服装で必要なものは、以下の通りとなります。
モーニングコート
ベスト(慶事用白襟付の黒かグレーのもの)
コールパンツ
ネクタイ縞模様が正式。シルバーグレイ、アスコットタイでも可)
ウィングカラーシャツまたはレギュラーカラーシャツ(ダブルカフスが正式ですが、シングルカフスも可)
ポケットチーフ
白手袋
サスペンダー
カフスボタン
アームバンド
靴下(靴下は白黒の縞が基本。または黒無地で)
(黒のストレートチップが正式、プレーントゥでも可)

モーニングのレンタルのセットにはモーニングコート、ベスト、コールパンツ、ネクタイが基本アイテム。
ネクタイは白と黒の縞模様のものが正式ですが、シルバーグレーの無地のものやアスコットタイでもOKです。
それ以外のものは付属品としてセットに含まれる場合とオプション対応の場合とあり、お店によって異なります。

ポケットチーフ、白手袋、サスペンダー、カフスボタン、アームバンドなどの小物はセットされている場合が多いですが、オプション対応のところもあります。
カフスボタンは見落としがちですが、あるとないとでは印象が違います。

実は、父の褒章受章の日はすごく暑く、最高気温が29度になってしまいまして。
伝達式前の移動のときなどでちょっとモーニングコートを脱いだときにカフスボタンがなかったら貧相に見えたのではと思います。
モーニングを着ていると見えないからなくてもいいやと思いがちですが、あった方がいいですよ。
アームバンドはシャツの袖の長さがあっていれば不要ですが、あると安心です。

Yシャツはレンタルしてくれるお店もあれば、手持ちのものを使うかオプションを選ぶところもあります。
モーニングにはウィングカラーが正装とされていますが、レギュラーカラーシャツの方も多かったので、お好みでいいかもしれません。
ちなみに、父はウィングカラーだとしっかりネクタイを締めるので苦しいと言っていました(暑かったですしね)。
春の叙勲・勲章受章の場合は、5月半ばで暑い場合もあるので、そのあたりも考慮できるといいかもしれません。

靴下は白黒の縞模様が基本とされていますが、黒無地でも可とされています。
靴については次章で細かく説明させていただきますね。

モーニングのレンタルを探すときには、付属品としてどこまで小物がついてくるかチェックしてから手配するといいですよ。

個人的には、佩用金具(叙勲・褒章をつけるときに使う金具)がセットに含まれているものをオススメしたいです。
佩用金具がない場合はピンを貸していただけるのでなくてもいいのですが。
佩用金具があると勲章・褒章がヨレず、写真写りもいいですよ。
ちなみに、父はピンをお借りしていました…ちゃんとチェックしておけばよかったです…。

レンタルのセットにない場合は楽天でも購入できます。

そう何度も使うものではありませんが、受章記念に写真を撮るときにはあると見栄えが違いますので、チェックしてみてくださいね。

モーニングの靴は何がいいの?

モーニングの靴ですが、フォーマルの靴をお持ちであれば使えることは使えます。
ですが、モーニングに合う靴となるとそれなりに格式の高いものの方がいいと思います。

で、父にモーニングの靴を確認したところ、手持ちの安い靴で済ませようとしていてビックリしました。
すでに伝達式の日まで1週間を切っていたので、レンタルすることも難しい状況。
叙勲・褒章という晴れの場の靴ですから、ちゃんとしたものを履いてもらいたいと思い、慌てて日本橋三越に買いに行きました。

日本橋三越の紳士靴売り場の店員さんに事情を説明したところ、叙勲・褒章の靴としてストレートチップの革靴をすすめられました。
叙勲・褒章の伝達式や天皇陛下に拝謁するのは昼間の時間なので、革靴でいいとのこと。
ストレートチップの靴にも内羽根式と外羽根式のものがあり、内羽根のものが最もフォーマルなタイプとのことでした。

というわけで、ストレートチップの内羽根の革靴をプレゼントすることにしました。
ちなみに価格は3万円強。
日本橋三越の靴で3万円と言えば安い部類ですが、十分質のいい靴でした。
これからも冠婚葬祭に長く使ってもらえるといいなと思います。

まとめ

叙勲・褒章の男性の服装についてまとめました。

叙勲・褒章の男性の服装はモーニングというのは事前に教えていただけたり、ネットで調べるとすぐに出てくることではあります。
ですが、モーニングのレンタルの手配をするときに小物や靴については見落としがちな部分でもありますので、しっかりチェックしておくと安心です。
どうしても直前に準備をするとバタバタするので、できれば叙勲・褒章の内示をいただいたらすぐに準備を始めるといいですね。

また、今回父の褒章受章の日はすごく暑く29度になり、モーニングを着ているのが辛そうでした。
秋の叙勲の場合も気候の差はあるとは思いますが、春の叙勲・褒章の場合は5月半ばということもあり、その年によって気温の差が大きくなりそうです。
ドレスコードもありますので、服装での気候対策は難しいかもしれませんが、暑いときは水分をこまめに摂るなど対策を十分になさってくださいね。
もし準備をされる方や付き添われる方がこの記事をお読みの場合は、さりげなくサポートして差し上げていただきたいと思います。

なお、女性の受章者の場合の服装についてはこちらにまとめています。

叙勲・褒章については付き添いの服装など他にもいくつか記事を書いていますので、合わせて参考にしていただけるとうれしいです。


ちなみに、体調に不安がある方など、事情がおありで上京されない場合は、お住まいの各県庁や官庁での伝達式があるようです。
ニュース記事などを拝読する限り、こうした場合はいわゆる平服(略礼装)の装いで問題なさそうですが、伝達式を管轄する県庁または官庁に確認していただいた方が確実ですね。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきましてありがとうございました。

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