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死産した友達にかける言葉。慰め方を考えるより寄り添う心を大切に。

お付き合い

友達が死産したと知り、何とか慰められないかとお悩みの方。
実際にどう声をかけたらいいのかというと難しいですよね。
わたしには死産経験があり、死産、流産、誕生死など自分と近い経験のあるいわゆる天使ママさんとの交流を経て少しずつ立ち直っていきました。
今回は、自分の経験も交えながら、死産した友達にかける言葉や慰め方についてまとめます。

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死産した友達にかける言葉は率直な気持ちを伝えて

死産した友達にかける言葉を考えても、実際に何て声をかけていいかわからない…という方がほとんどだと思います。

『死産した友達の今の気持ちをどれだけ理解できるかわからないけど、ただすごく辛いだろうということはわかる』
『何ができるかわからないけど、力になれることがあったら言ってほしい』

そういう気持ちを飾らずに伝えるのが、一番相手に響くと思います。

『何て言っていいかわからない』とか言われても相手も返答に困るのでは?
とか思わなくていいんです。
何か気の利いたことを言わないと…と思ってのことだとしても、わかったようなことを言われると、かえって『あなたに何がわかるの?』と思われてしまうことになります。

友達が辛そうだから何かできることをしたい。
そう思うのであれば、その悲しみを自分の経験から推し量ることよりも、傷ついた相手をただありのまま受け止めることが大事だと思います。
そういう気持ちでいれば、言葉はなくても相手に気持ちは伝わるはずです。

とは言え、死産後に言われて嬉しかった言葉がもしあれば知りたいと思う方もいますよね。

わたしの場合は、妊娠中に赤ちゃんの病気がわかっていたこともあってか、死産後に病室に親族や親戚が会いに来てくれたんですが。
そのときにただ『辛かったね』と一緒に泣いてくれたのが嬉しかったですね。
ただ、自分自身が泣かないように堪えていて、泣かれるとかえって辛い…というタイプの方もいるので、このあたりは人それぞれかもしれません。

あとは、亡くなった子を見て『可愛いね』と言ってくれたのも。
妊娠中から病気がわかっていたので、『よく頑張ったね』と赤ちゃんに言ってくれたのも、本当にうれしかったです。
『名前は?』と訊いてくれたのも、ちゃんと亡くなった子の存在を認めてくれていると感じました。

死産直後に連絡があるほど親しい友達で、相手が会いに来てほしいと言っていたら、顔を見に行ってあげてほしいです。
そのときに、『赤ちゃんの顔を見てもいい?』と訊いていいよ、と言ってくれた場合には、赤ちゃんの顔を見てあげてほしいと思います。

死産を知ってから何かかける言葉がないか…とメールや手紙を送ろうと思っている場合にも、率直な気持ちを伝えるのが一番だと思います。
そのときは、『ゆっくり休んでね』と、相手をいたわる言葉をかけてほしいです。
また、『返信はしなくていいからね』『話を聞いてほしいときがあったらいつでも聞くからね』相手のペースを尊重してくださいね。
連絡がないときは連絡できる状態ではないということだと思って、相手からの連絡を待つスタンスでいてほしいです。

死産の慰め方を調べるより相手に寄り添う心を

死産した友達を何とか慰めたい…という気持ちはとても尊いものだと思います。
ただ、実際に赤ちゃんを亡くしたばかりの状態では、どんな慰めも響かないように見えるかもしれません。
悲しみ、怒り、喪失感、絶望…様々な気持ちが押し寄せてきて、それを自分自身でも持て余してしまうのです。

また、死産もお産なので、死産直後は体調も不安定です。
母乳止めの薬を処方された後でも母乳が出たり、頻回授乳に備えて夜中に何度も起きてしまったりも眠りが浅くなったりも。
体がお母さんなのに赤ちゃんはいない…。
その事実に押しつぶされそうになる日々を耐えながら暮らしています。

そういう心身ともに辛い状態がすぐに癒えるような慰め方があればいいのですが、そんなものはあるわけはなくて。
ただただ悲しみと向き合い、時間をかけて立ち直るしかありません。

わたしの場合は、それまでの友達からは辛いことを言われたりすることが多く。
死産・流産・誕生死という近い経験をした天使ママさんとの交流を経て頑張ろうと思えるようになってから、それまでの友達とやり取りができるようになりました。
ですが、それまでの自分を知っている友達がわたしの状況を理解して支えてくれていたら心強かっただろうなと思います。

死産後にわたしが当時辛かったのは、理解できないと思うかもしれませんが、周囲の『悲しみが薄れればいい』という考え方です。

『次の子が生まれたら悲しみが薄れるだろう』『時間が経ったら悲しみが和らぐ』というのはわかります。
わたし自身、実際にその後の妊娠・出産を経て、時も経って、そういう面があるのは否めません。
ですが、死産したわたしの気持ちとしては『亡くした子のことを忘れたくない』『あの子とともに在りたい』なんですね。

わたしが忘れてしまったら誰があの子を忘れるんだという気持ち。
亡くした子とともに生きていくんだという気持ち。
それは、10年近く経った今も変わらずありますし、生々しい喪失感が、抱っこした重さが記憶から薄れていくことを恐れる気持ちすらあります。
『人が本当の意味で亡くなるのは、その人のことを忘れたとき』ということを、本能レベルで理解しているから。
『悲しみが薄れていくことが、赤ちゃんを本当の意味で喪うことにつながる』という気持ちがあるからです。

悲しみに沈む友達を見ているのは辛いと思います。
早く立ち直ってほしいというのが、相手を思う気持ちからなのは十分理解できます。
ですが、それは難しいこと。
赤ちゃんを授かり、おなかのなかで育み、赤ちゃんがいる人生を思い描いてきた妊娠期間。
そのあとに喪われた命は、たとえ産声を上げることはなくとも大事なわが子だからです。

お友達が立ち直ったときとは『悲しみを薄れさせたとき』ではなくて、『悲しみがあったとしても、亡くした赤ちゃんとともに生きる人生を前向きにとらえられたとき』ということです。
そうした境地に立てるようになるには長い時間がかかりますし、立ち直ったように見えてもまた悲しみに押しつぶされそうになることもあります。

死産の慰め方は、とてもシンプルで、だからこそとても難しいことです。
死産した悲しみに沈む相手をありのまま受け入れ、立ち直ろうとするまでの過程を見守り、寄り添うこと。
慰めの言葉をかけたり、気晴らしに出かけるというのもいいですが、寄り添ってくれる気持ちが一番の慰めになると思いますよ。

まとめ

死産した友達にかける言葉や死産したあとの慰め方についてまとめました。

死産した友達にかける言葉は、相手の気持ちに寄り添って、率直な気持ちを伝えるのが一番だと思います。
気の利いたことを言おうとか、慰めようといろいろ考える必要はありません。

また、死産したあとの友達を慰めようと思っても、立ち直るまでには時間がかかります。
『悲しみを薄れさせよう』とするのではなく、『赤ちゃんとともに生きる』という彼女の生き方をまるごと受け入れ、寄り添うことが一番の慰めになると思います。

なお、お友達や大事な方が死産したときの納骨や供養についてはかなりデリケートな問題です。
供養の時期も形もそれぞれなので、相手の方が口にするまでは話題にすることは避けましょう。

我が家の場合はすぐにこじんまりした一般的なお仏壇を準備しましたが、もっと気持ちのこもった形の設え方もあったことを後で知りました。
こちらの記事で紹介していますので、参考になさってみてくださいね。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきましてありがとうございました。

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