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発達障害児と帰省。義実家や親戚付き合いで心がけることは?

お付き合い

発達障害の子供と帰省しても気が休まらないという方も多いですよね。
移動に疲れ、実家、義実家や親戚付き合いでも子供の一挙一動に気を遣い、無理解で思いやりのない言葉に疲れる。
うちにも発達障害グレーゾーンの子供がいるので、親戚付き合いで嫌な思いをしたことがありますが、何年か経ちそれなりに付き合えるようになりました。

今回は、発達障害の子供と帰省するときに、家族での移動で少しでも負担を軽くするコツや実家、義実家、親戚との付き合いについてまとめます。

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発達障害児と帰省するときは移動時も気をつけよう!

家族で帰省をするときに避けにくいのが帰省ラッシュ
暦通りにしか休めない仕事をされている場合、揃って帰省しようとするとどうしても帰省ラッシュにぶつかってしまいます。

ただでさえ普段と違う環境に敏感で興味をひかれやすい特性があるADHDの子や、音などの刺激に敏感な感覚過敏のASDの子の場合は、移動のときに子供が消耗しないように配慮したいですね。

発達障害の子供と旅行や長距離の移動をする場合の対処について別記事にまとめていますので、参考にしていただければうれしいです。
https://smilediary.net/developmental-disorders/post-4823

帰省してからは子供の特性に慣れていない実家や義実家などの親族、親戚がいる場での発達障害の子供の対処に追われることになるかもしれません。
移動で子供も家族も消耗しないようにできるだけ工夫をしましょうね。

発達障害を義実家を理解してもらえる?

発達障害を理解してもらうのは難しい

発達障害の子供の特性を周囲に理解してもらい、特性を踏まえてしつけをすることはとても大事なことなのですが。
帰省のときにしか会わない実家や義実家にそれを理解してもらうのは難しい場合もあります。

うちの子の場合は、実家・義実家ともに息子がグレーゾーンであることを伝えてあります。
ですが、定型発達(発達障害のない通常の発達をしていることを定型発達と言います)の子との違いが理解できない様子です。

実際に、うちの子はADHDグレーゾーンで多動が強く落ち着きがないものの、他害もなく人懐っこく誰にでもにこやかに話しかけるタイプ。
声が大きいとか人懐っこいとか、久しぶりに会う孫フィルターもあり、好意的に見れば『今どき珍しい元気な子』なんですね。

そのため、わたしが息子に注意をすると『子供の微笑ましい言動の範疇なんだからあまり叱りなさるな』という反応をされることの方が多いです。
定型発達の子でも低学年では落ち着きのない子供もいますからね。

毎日子供を見ており、幼稚園や学校で他の定型発達の子と我が子を比べる機会がある親。
孫と会う機会も少なく、孫以外の子供と接する機会が少ない実家・義実家の祖父母。
子育ての知識も昔と違うため、子育てや子供の発達について共通認識を持っていただくのは難しいものがあります。

発達障害をカミングアウトする必要はある?

子供の特性を理解してもらおうと発達障害をカミングアウトしよう、となったとき。
親世代だと特に発達障害の『障害』という単語を聞いただけで拒否反応を示されることがあります。

『発達障害? うちの家系にはそんな子はいなかったけど?』
育て方が悪いんじゃないの?』

発達障害の子を育てるママから義両親にこんなことを面と向かって言われた…という話も聞きます。
もしもそんな風に実家・義実家で心無い言葉をかけられたらショックですよね。

また、理解を得られないのも悲しいことですが、もっと悲しいのが偏見を持たれて子供をかわいがってもらえなくなってしまうこと。
本来の目的である『特性を踏まえて接していただく』どころか、子供も寂しい思いをすることになります。

うちは実家・義実家ともに子供の発達障害についてかいつまんで伝えていますが、両家ともに『ああそうなの、でもこの子はこの子でしょ?』『様子を見ながら協力して育てていこう』というスタンスで大らかに見守ってくれています。
わたしがちゃんとさせようとついつい言いすぎてしまうのを諫めてもらえるので、とてもありがたく思っています。
ですが、理解を得られないで帰省が憂鬱…と言っている友達もいます。

なので、個人的には必ずしも子供が発達障害であるということを両親や義両親カミングアウトする必要はないと思っています。
両親や義両親の性格などから理解を得られなさそうなときは特に、伝える必要はないのではないでしょうか。

ただ、発達障害であることを伝えないとしても、特性から来る問題行動や対処法を伝えておくといいですよ。
両親や義両親が落ち着かせようとしてしたことが逆効果になることもあるので、効果的な対処法をお伝えしておいたほうが帰省中に問題行動が出ても対処しやすいはずです。

例えば、うちの子の場合は、声が大きい、興味があるところにすぐに行ってしまうということが普通の子よりひどいんですね。
声が大きいと叱るとより大きな声で話す、無視すると商品にさわったりして気を引こうとする、興味のあるものを見つけるとどこまでも行ってしまい戻ってこない…。
知らないお店で迷子になって館内放送をかけたものの、子供に聞こえてなかったということもありました(このときは子供が自分で迷子になったことに気づき、自分で店員さんに声をかけて事なきを得ました)。

そんなこともあり、基本的には普段から子供連れで買い物には行かない、どうしても子供を連れて行くときは短時間で済ませる、家族での買い物は夫婦でどちらかが子供達を見るということを心がけています。
実家、義実家ともそれを知っているので、帰省してみんなで買い物に行くとなったときも、子供がうろうろしても叱るでも放置でもなく、それとなくたしなめる、『おやつ何買っていこうか?』とうまく気持ちを乗せるなどの適切な働きかけをしてくれます。

親が子育ての責任を負う存在だとしたら、祖父母は親が親が厳しくしつけようとしてしょんぼりしている子供を甘やかしてくれる存在。
ときどき甘やかしすぎでは? と思うときはありますが、子供にも両親・義両親のもとで安らげるのではと思い、役割分担と思って甘えさせていただいています。

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発達障害で親戚付き合いに疲れないために

発達障害のある子供と一緒に親戚と会うのは憂鬱…という方もいると思います。
うちも実家・義実家は理解があるのですが、親戚となるといろいろです。

あからさまに息子を見て『躾がなってない子だ』という目で見られるくらいならいいほう。
うちも親戚の子の百日のお祝いに呼ばれたものの、30分も経つと動き回る当時5歳の息子を見て馬鹿にした様子で『うちの子はこうならないといいね』と言われたことがあります。
その家にとっては初孫で小さい子供を見る機会が久しぶりだったこともあるでしょうが、多かれ少なかれ5歳の男の子って動き回るものなんですけどね…。

息子は人懐っこくて人や物をよく見ており、また相手の感情に敏感なので、この言葉を聞かれなくてよかったと思っています。

30分、初めて来た場所で興味のあるものがいっぱいあったのに、それまで彼なりに頑張って座ってた息子の気持ちを思うと腹も立ちましたけど、他所の方から見たらそんなもんですよね。
このときに、『めったに会わない親戚に理解してもらうのは難しい』と思いました。

親戚が子供を傷つけるようなひどい言葉を言わないうちに、何とか対処したいものです。
まずは全力で子供を落ち着かせてから、『うちの子が迷惑をかけてごめんなさい。伯母さんは△△ちゃんが小さいときはどうしてました?』なんて水を向けてと謝罪からの聞き上手&ほめほめ作戦を実行。
子供が問題行動を起こしたことを責めようとする相手の気持ちを逸らし、攻撃が子供に向かないようにしたいですね。

発達障害を理解して特性に合った対応をすることは難しいですよね。
毎日一緒にいて、我が子のためにと一生懸命発達障害について勉強し理解を深めようとしている親のわたしでさえ、情けないことに子供に怒鳴ってしまうことがままあります。
冷静になって優しく諭してあげるべきだった、気分を変えてあげる方法はあった…と毎日反省してばかりです。

親でさえこの調子なのに、久しぶりに会った親戚に理解してもらおうとしても疲れるし、相手の方も負担が大きいですよね。
また、関係性が遠くなるほど無責任なことを言うようになるもので、理解を求めて説明したことで偏見を持たれて、両親や義両親に『遺伝かしら?』など、ひどい言葉を投げつける可能性もあります。

ただでさえ発達障害の子供と向き合うのは神経を遣うので、たまにしか会わない親戚付き合いで疲れている余裕はないというのが正直なところ。
子供はたくさんの人の目に触れ手を借りながら育てるものだと思いますが、心無い言葉で傷つける相手に子供を近づける必要はありません。
失礼だと思われないように工夫する必要はありますが、子供が好きではない親戚や厳格な躾をする親戚の場合は特に、会う機会を減らしたり、会う時間を短くできるといいですね。

まとめ

発達障害児と帰省するときに注意したいポイントをまとめました。

発達障害の子供と帰省するときは帰省ラッシュの時期などは特に、移動で疲れないように工夫してあげたいですね。
また、実家や義実家に子供の発達障害を親と同じように理解してもらうのは難しいので、『問題行動とその対処法』を伝えておくといいですよ。

帰省したときなど、たまに会う親戚に発達障害のある子供の特性を理解してもらおうとしても疲れてしまうことも。
できるだけ問題行動を起こさせない、問題行動を起こしたらすぐに落ち着かせることを心がけたほうがいいですよ。

悲しいことですが、関係性が遠くなるほど無責任にひどいことを言う人は出てくるもの。
失礼のない範囲でですが、子供を傷つける可能性がある親戚とは会う機会を減らしたり会う時間を短くして、子供を守ってあげてほしいです。

なお、発達障害の子の場合、本人も何度も確認したりチェックしたつもりでも帰省のときって忘れ物をしがちなので、持ち物についてチェックリストを作るといいですよ。
帰省のときの持ち物についてはこちらの記事を参考にしていただけるとうれしいです。
https://smilediary.net/seasonal-ivent/post-3556

この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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