幼稚園の謝恩会・お別れ会の出し物のスライドショー。
先生や保護者だけでなく場に飽きた子ども達も一生懸命見てくれるようなものにしたいですよね。
幼稚園の謝恩会のスライドショーは映像の出来栄えももちろん大事ですが、意外とスライドショーの印象を左右するのがBGM音楽。
映像だけでなく音楽にもこだわって素敵なスライドショーを作りたいところです。
今回は、幼稚園の謝恩会のスライドショーの音楽のオススメの選び方やスライドショーに使う音楽の著作権使用料の問題、著作権フリーの音楽などについてまとめてみました。
幼稚園の謝恩会のスライドショー作成で音楽は重要なポイント!
スライドショーを作成するなら音楽を一番最初に決めよう!
スライドショーを作るときは音楽を一番最初に決めると作りやすいです。
理由は、音楽の盛り上がりに合わせて写真を選べるということと、時間管理ができるから。
先にスライドを作ってから音楽を合わせようとすると、音楽の印象とスライドの印象がずれてちぐはぐな印象になってしまいます。
また、音楽を先に編集しておくことで、スライドショーの構成のうち具体的にどの項目にどれだけ時間を使えるかがわかってきますよ。
ちなみに、幼稚園の謝恩会のスライドショーの構成などは別の記事にまとめています。
起承転結を意識し、感動を狙いすぎないほうが子供達の成長を感じられますよ。
スライドショーの音楽は園の行事で使われていたものがオススメ
スライドショーで作成で音楽選びはかなり重要なポイントです。
幼稚園の謝恩会で流れるので、それまでの園の行事で使った音楽を使うのがオススメです。
運動会のお遊戯やダンスにお遊戯会の歌やお遊戯、劇などなど。
年少さんから年長さんまでの行事で使った曲はたくさんありますよね。
もちろん無理に全部それだけでつなげるというわけではなく、ポイントで使ってあげるだけでも十分です。
子供達も懐かしく思い出してくれるのではないでしょうか。
なお、スライドショーの音楽を決めるときには、事前に謝恩会会場の設営や出し物担当の係の方に使うBGMなどを確認して、音楽がかぶらないように注意しましょう。
ただ、音楽の使用については気になる問題が一つあります。
最近厳しくなりつつある著作権の問題です。
スライドショーの音楽は著作権使用料がかかる?
著作権保護の動きが強まる昨今ですが、謝恩会のスライドショーに使う音楽は著作権使用料がかかるのでしょうか?
学校など教育機関での音楽利用については著作権使用料がかからないという話があります。
幼稚園も一応教育機関ですし、著作権使用料はかからないと思いたいところですよね。
ですが、調べてみた結果、謝恩会のスライドショーで使う音楽についても著作権使用料がかかることがわかりました。
ここで注意したいのは、著作権は楽曲の使用のみに対する権利だということ。
音源がCDからの複製になる場合は著作権使用料に加え、さらにレコード会社、演奏家などに対する著作隣接権使用料がかかることになります。
学校など教育機関での音楽利用については、こちら(JASRACのサイトに飛びます)で案内があります。
教育機関における著作物等利用に関するフローチャートを参照すると、謝恩会のスライドショーに使う音楽については教育機関での音楽利用とはみなされない可能性が高いと思います。
また、JASRACの使用料計算シミュレーションで概算を計算してみることはできます。
※シミュレーションではあくまで概算なので、実際の著作権使用料、著作隣接権使用料については、JASRACに問い合わせていくらかかるかを訊くのが確実です。
ちなみに、CD音源を使用する場合はさらに著作隣接権使用料がかかりますが、自分で演奏し録音する場合は著作隣接権使用料はかからないと考えていいようです。
ただし、こちらも確認した方が安心ですね。
著作権侵害は現在は親告罪ですが、今後非親告罪に変わっていく可能性もあります。
複製して全園児に配る場合はDVDの媒体を購入する費用が掛かることもありますし、全園児で費用を負担すれば費用負担もそれだけ軽くなります。
複製して全園児に配るなら手元に残るものでもありますし、著作権使用料や著作隣接権使用料を正式に支払うのが安心です。
ただ、費用負担は全園児に関わることなので、事前に問い合わせをして費用を確認してから卒対委員や役員会などで音楽をどうするかを決議で決める方が後からトラブルにならないと思いますよ。
著作権使用料や著作隣接権使用料の額によっては例年配っていた卒園記念品の数が減るなどの影響が出ることも考えられますので。
保護者の方もいろいろな考えの方がいますから、特に費用負担が発生することについては合議で決めていくようにしましょう。
※2019年1月18日追記
2018年TPP加入に伴い著作権等侵害罪が一部非親告罪化しています。
次のような行為が非親告罪となりました。
[1]は利益を得る販売目的で著作権を侵害すること。[1]侵害者が,侵害行為の対価として財産上の利益を得る目的又は有償著作物等(権利者が有償で公衆に提供・提示している著作物等)の販売等により権利者の得ることが見込まれる利益を害する目的を有していること
[2]有償著作物等を「原作のまま」公衆譲渡若しくは公衆送信する侵害行為又はこれらの行為のために有償著作物等を複製する侵害行為であること
[3]有償著作物等の提供又は提示により権利者の得ることが見込まれる「利益が不当に害されることとなる場合」であること
[2]は有償著作権物等を改変せずに公衆譲渡(不特定の人に譲ること)したりインターネットに配信したりすること、その目的のために有償著作権物等を複製すること。
[3]は[2]にも挙げられている海賊版を譲渡・販売したり、ネットで公開することで著作権を持つ方の利益が害されると見込まれる場合であること。
いわゆる海賊版の譲渡やインターネットでの公開、またその目的のために有償著作権物等を複製して作ることが禁止されたわけですね。
海賊版が売れれば本来売れるべき有償著作権物が売れなくなってた結果クリエイターの成り手がいなくなっては社会の損害ですから、この改正自体は歓迎だと個人的には思います。
なので、今回の著作権法の改正は謝恩会での音楽の使用を非親告罪化するものではありません。
今後の情勢は不透明ですので、心配な方は著作権使用料や著作隣接権使用料を正式に支払うか、次に述べる著作権フリーの音楽の使用を考えてみてくださいね。
著作権フリーの音楽を選べばスライドショー作りも安心!
著作権使用料の問題を考えると、幼稚園の謝恩会のBGMは著作権フリーの音楽を使うのも一つの手です。
こちらで紹介したサイトはすべて商用・非商用問わず著作権フリーとされています。
幼稚園の謝恩会のスライドショーへの利用はもちろん非商用利用ですので、安心して使えますね。
HURT RECORD
BGMで1240曲、効果音で470音の登録があります。視聴もできます(※flashをブロックしていると表示されませんのでご注意ください)。
DOVA-SYNDROME
BGM7093曲、効果音素材930音(2017年12月現在)。
こちらは別窓で視聴ができるので使いやすいです。
甘茶の音楽工房
BGM、効果音を合わせて400点以上の素材があり、こちらも視聴可能です。
様々なジャンルの曲がありますが、管理人さんが一人で作った音源なので、全体的に統一感がありますよ。
まとめ
幼稚園の謝恩会のスライドショーにつかう音楽についてまとめてみました。
スライドショーの映像はもちろん大事ですが、BGMによって印象も随分変わるので、上手に使えたらいいですね。
謝恩会のスライドショーの曲で行事に使った音楽がかかったら子ども達の反応もグッとよくなると思いますが、著作権の問題が生じる場合は費用負担の問題もあります。
予算の都合がつきそうなら行事の曲を使い著作権使用料を支払うのがいいと思いますが、それが難しい場合は著作権フリーの音楽を使用すると安心です。
他の卒対委員の方と話し合って素敵なスライドショーを作ってくださいね!
なお、幼稚園の謝恩会については関連記事が多数あります。
こちらの記事でそれぞれの記事の内容を紹介していますので、あわせて参考にしていただけるとうれしいです。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきましてありがとうございました。