幼稚園のバザーで食べ物担当になると大変。
仕入れなどの準備だけでなく、食中毒を避けるための衛生管理やアレルギー対応なども必要になります。
できるだけ簡単にできるメニューを選んで、トラブルのないバザーにしたいですね。
今回は、幼稚園のバザーの食べ物で準備が楽なおすすめメニューとトラブルを避ける方法について、子供の園のバザーの経験を交えながらまとめます。
幼稚園バザーの食べ物でおすすめのメニューは?
幼稚園バザーの食べ物で誰にでも簡単にできるおすすめのメニューは次の通りです。
・焼きそば
・フランクフルト
・ポップコーン
・ワッフル
・キャンディレイ
幼稚園のバザーで食品を扱う場合は、管轄の保健所に申請をして営業許可を取る必要があります(内容によっては届け出でOKな場合もあります)。
例えば、東京都の場合は東京都福祉保健局の『食品営業はじめてナビ』の『屋外で食品を調理・販売したいときは』が参考になります。
幼稚園のバザーで食品を提供するにあたり、
・提供直前に加熱していないものは許可が下りない(生食禁止)
・仕込みを行うための調理室については要件がある(管轄の保健所に確認要)
などの細かい条件があります。
また、実際に準備を考えるうえでも、加熱するだけですぐに提供できるものが負担が少なく提供できるという側面があります。
では、実際にどのような準備が必要かまとめていきます。
幼稚園バザーの準備(食べ物の場合)
幼稚園バザーの準備ですが、食べ物を扱う場合には次のような準備が必要です。
【事前の準備】
・管轄の保健所に営業許可を取る
バザーで食品を扱う場合は、所轄の保健所に臨時営業の営業許可を取る必要があります(自治体や調理内容によっては届け出で済む場合もありますが)。
行政の手続きでは例年通りの申請でも付加条件を足されたり、詳細な説明を求められるケースもあるそう。
担当者が変わって不慣れな方になる場合や、規制が厳しくなる場合もあり得ます。
例年の資料でギリギリの申請でも大丈夫! なんて書いてあっても、あらかじめ管轄の保健所に相談しておくと安心です。
・事前に材料を仕入れ搬入できる環境を整える
バザーで食品を扱う場合、当日の朝に仕入れて準備も行うというのは時間的に難しいケースが多いです。
なので、事前に材料を仕入れ、当日の朝まで冷蔵保管する設備を整える必要があります。
また、仕入れのお店が近くで朝早く取りに行ける場合でも、当日の搬入時には冷蔵状態で搬入できる方法を考える必要があります。
うちの子が通った園では、バザー委員が保冷剤とクーラーボックスを持ち寄って自家用車で搬入していました。
なお、キャンディレイの場合は、事前にキャンディレイを作っておいて、当日は売り場に並べるだけなので手軽ですね。
・加熱調理のための設備を手配する
バザーで食品を販売する場合、食品提供の直前に加熱処理をするための設備を手配する必要があります。
焼きそばなど一度にたくさん焼くために強い火力が必要な場合は、プロパンバスを借りて行うのが一般的です。
火力が少なくても問題ない場合は、ホットプレートを用いて行うこともあります。
【当日の準備】
・仕込みを行う
フランクフルト、ポップコーン、ワッフルなどは、基本的に既製品を温めるだけでOKな商品があるので、そちらを使うと仕込みは必要なし。
フランクフルトは大きな鍋でボイル、ポップコーンやワッフルは温めるだけなので、提供にも時間がかかりません。
焼きそばは具材を洗ってカットし、1回の調理ごとの具材の量を測り小分けするという仕込みが必要です。
東京23区の場合、仕込みは屋内で一定の条件を満たした調理室で行い、調理直前の加熱は屋外で提供直前に行うという流れになります。
管轄の保健所によって調理室の要件や定義などは異なるので、確認してくださいね。
ここで問題になるのが調理室の広さで、幼稚園にある管轄の保健所の調理室の要件を満たす部屋が広い場合は大勢で仕込みができますが、幼稚園で給食を作って出している園は少なく、仕込みのスペースは手狭であることが多いです。
そのため、仕込みが必要なメニューが多いとかなり大変です。
実際に調理室が狭い場合は食品担当の係の方やバザー委員が朝早く来て仕込みをしたり、バザー開始後に調理をしながら調理室で仕込みを行ったりとなると、かなり慌ただしくなります。
もちろん幼稚園のバザーのお手伝いなら頑張ります! というママばかりならそれもいいかもしれませんが、手伝いの負担が多いと後々にトラブルになることも。
調理室のスペースが狭い場合は、仕込みが必要なメニューを1種類に抑えると負担が軽くなりますよ。
・売り場を作る
加熱調理をする設備や出来立ての熱い食べ物のそばは、衛生管理、安全管理の両面から、調理担当以外の方が通らない場所になるような動線を確保しましょう。
特に、加熱調理をする設備の近くはバザーに訪れたお客さんが通ることがないような配置にすることが大事です。
ただ、実際に立ち入り禁止にしていても不意に子供が立ち入り禁止の境界のため設けた柵をまたいできてしまうようなこともありますので、当日はプロパンガスやホットプレートのそばにいる人が目を配る必要があります。
バザーの形式が食券を事前に販売する形式の場合と現金のみで行う場合で売り場のスペースの配置も異なってきますが、売り場の隣に調理済みの食べ物を並べるような動線にすると売り子の負担が少ないです。
幼稚園バザーでトラブルを避けるために食品を扱うときに注意したいこと
幼稚園バザーのトラブルで食品関係で起こりうるものとしては、ケガや食中毒、アレルギーなどの事故が挙げられます。
そのため、次のようなことに注意しましょう。
・フランクフルトを扱う場合、飲食スペースを広く取り、歩き食べを避けるよう事前に注意喚起する
フランクフルトは人気のある食べ物ですが、串を使った食べ物は歩き食べをするととても危険です。
そのため、飲食スペースを広く取り、歩きながら食べることがないような動線配置をしたいものです。
売り場の近くに飲食スペースを取れればベストですが、難しい場合には子供に食品を渡すときに飲食スペースで座って食べるよう一言案内をする、保護者への事前の案内周知を徹底するなどの配慮をしたいですね。
・食品担当の係の人の衛生管理を徹底する
食品担当の人は基本的に髪を結びエプロンや割烹着、三角巾を着用、指輪、時計などのアクセサリーは外し、マスクを着用、爪は短く切りそろえるようにしましょう。
仕込み、調理のときは手洗い、アルコール消毒後、使い捨てのビニール手袋(食品衛生法適合のもの)を使うと安心。
手にけがをしている人や体調の悪い人は仕込みや調理担当から外し、売り子や列誘導の担当に。
人員配置の都合で係の配置換えをするときや休憩後などは必ず手洗いを励行しましょう。
夏ばかりではなく、春先や秋口でも汗ばむ陽気の日や湿度の高い日はリスクも上がるので、衛生管理をしっかりしましょうね。
・食品の材料表示をする
バザーでお母さんが食品係をしている子がお父さんに連れられてうっかりアレルゲンを使った食べ物を食べてしまった…というケースもあり得ます。
アレルギーの子への配慮として、店先に食べ物の材料の表示をするのも大事です。
既製品を利用する場合は、仕入れ予算の関係もあるので難しい部分もありますが、できる限り一般的にアレルゲンとして知られている食品を使っていないものを選べるといいですね。
まとめ
幼稚園のバザーの食べ物で準備が楽なおすすめメニューとトラブルを避ける方法をまとめました。
幼稚園のバザーで食べ物を提供する場合、管轄の保健所に営業許可を取らなくてはいけないケースがほとんど。
そのため、一般的な屋台で人気のメニューであっても難しい場合があります。
余談ですが、実は幼稚園バザーでもたこ焼きやお好み焼き、焼き鳥や焼きトウモロコシと言った人気もあるし簡単なメニューもあるのでは…と提案していたんですが、却下されてしまいました。
たこ焼き→意外と丸く焼くのが難しい(コツをつかむまで焼き場の人がずっと同じ人で熱い思いをすることになる)
お好み焼き→管轄の保健所が認める調理室にあたる仕込みスペースが広い園ではなかったので、仕込みが大変なのでNG
焼き鳥、焼きトウモロコシ→焼くのに時間がかかる(ボイルされたものを買うとコスト高)、焼くには専用の設備を借りなくてはいけない
園によっては手作りクッキーなどを販売するところもあるようですが、子供が通っていた幼稚園では手作りの食べ物はNGでした。
保健所の届け出上グレーゾーンでは…と個人的にも思いますしね。
例年お客さんとして参加するだけだったバザーですが、実際に参加して勉強になりましたし、それまでの幼稚園や先輩ママさん達への感謝の気持ちが湧きました。
今幼稚園のバザーで食べ物の担当になった方は大変だと思うかもしれませんが、終わってみるととても楽しかったですしママ友さん達との結束も深まりましたよ。
他のママさん達と協力しながら乗り切ってくださいね。
なお、幼稚園バザーについては別の記事もまとめています。
幼稚園のバザーの食品のレジ係は前売り券もあり意外と大変。
仕事内容や集計ミスを避ける値札のつけ方などについてはこちらです。
その他、幼稚園バザーについては様々な記事があるので、参考になさってみてくださいね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきましてありがとうございました。