ネットにつながらない場合の対処法(我が家の場合)完結編です。
我が家ではほぼインフラレベルに近いほど必要不可欠なネット環境が不安定に。
ONU(光回線終端装置、光回線でモデムのような役割をする装置)直刺しでネットにつながるところまでは何とか復旧。
ちなみに、OS再インストールなど考えうる対処を試したもののお手上げ状態で。
どうにもならずPCメーカーのサポートに電話して、何とかつながるようになりました!
PCメーカーのサポートの方に教えていただいた対処法は別の記事にまとめています。
あとは無線LANルーターの接続が確立すればOK、というところまで来たのに、何故かネットに繋がらないのです…。
原因がわからずお手上げ状態でしたが、犯人は意外なところに潜んでいました。
ネットに繋がらない原因をもう一度考えてみた
ネットにつながらないところから対策を重ね、ONU直刺しで接続確立。
それなのに、無線LANルーターにつなげてエラーが出るとなったら、あとはほぼ10年選手の無線LANルーターしか原因が考えられないんですが。
実は、無線LANルーターを介してネットワーク構築はできていたんです。
デスクトップパソコンからデータサーバーへアクセスはできるし、
Wi-Fiを介してスマホからデータサーバーの画像を見ることもできました。
ということは、少なくとも無線LANルーターの屋内のネットワーク機能は無事働いているということ。
ONUに直差しをするとネットに繋がるということは、ONUと無線LANルーターとの接続部分に問題があるわけですね。
ONUと無線LANルーターとの接続部分のみの機器エラー?
無線LANルーターの経年劣化があるとしても、ONUと通信している部分だけ故障とかもありえるの?
もう10年選手だしそういうこともあるのかなと思っていたら、ふとNTTサポートの方の言葉(※)を思い出しました。
※結局我が家では解決に至らなかったのですが、NTT東日本のサポートにも電話で問い合わせをしています。
ONUの交換や出張修理などもお願いし、2回家に来てもらってチェックしてもらっています。
NTT東日本のONU交換や出張修理について知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
話を戻しまして。
『電波が届いている気配はあるものの、実際にデータをやり取りする種類の電波が届いていない』
『信号自体は弱いものの届いている』
電波がまったく届いていないなら無線LANルーター側が認識していないかもしれない。
でも、無線LANルーターに信号を識別して遮断するなんて複雑なエラーを起こせるのかな?
何か根本的に見落としているものがあるのでは?
そう考えて気づいたのが、ONUと無線LANルーターをつなぐLANケーブルでした。
ネットが繋がらない本当の原因はLANケーブル! ケーブル交換で接続完了!
ネットがつながらない原因がLANケーブル?
見た目は何の断線もないけど、考えてみると思い当たるふしはあります。
壁の電話線の差込口とONUまでの電話ケーブルは、安定性を考え太めの高品質のものを使用していました。
無線LANルーターからパソコンや周辺機器につないでいるLANケーブルも同様に、太く品質のいいものにしていました。
ですが、ONUと無線LANルーターをつなぐLANケーブルは薄っぺらい安物にしちゃってたんですね。
その薄っぺらい安物のLANケーブルが断線していたのかもしれない、とそのとき初めて思いついたんです。
ONUと無線LANルーターはすぐ隣に置いていて、ケーブルの長さは10センチも必要ないほどの距離。
わざわざ短いケーブルを買いに行くのって面倒だなと思ってたら、ケーブルをまとめている箱からちょうどいい長さのケーブルを見つけました。
何か周辺機器を買ったときに付属していたんでしょうね、薄くて長さも50センチくらいと短い距離を繋げるのにちょうどよかったんです。
NTTの方がサポートに来たときには持参したノートパソコンがネットに繋がったのに何故、と思って思い返してみたところ。
NTTの方にテストでONUとパソコンを繋ぐために使ってもらったLANケーブルは、元々我が家では無線LANルーターとデスクトップパソコンをつなげるのに使っていたもの。
元々我が家で無線LANルーターとONUをつないでいた薄っぺらく短いLANケーブルでは、サポートの方のパソコンまで届かなかったためです。
そのため、NTTの方がサポートに来たときに持ってきたパソコンは、断線していないLANケーブルを使っていたからネットに繋がったんですね。
サポートの方もわたし達も機械的な問題しか思いつかなかったのでかなり遠回りしてしまいましたが、そのときにLANケーブルの断線を疑っていればこんなに時間がかかることはなかったんですよね。
ありがたいことに、手元にはONUを新品に交換したときに余ったらしい新品のLANケーブル(袋入り)が。
さっそく短くて薄っぺらいONU-無線LANルーター間のLANケーブルを新品に替えてネットにアクセスしてみると、くっきり『Yahoo! Japan』が表示されました!
これほどYahooのトップページが輝いてみたことはありませんでした。
LANケーブルの耐用年数や劣化原因について調べてみました
いい機会なので、LANケーブルの耐用年数について調べてみました。
社団法人日本電線工業会発行の技術資料「技資第145号 通信ケーブルの耐用年数について」(平成20年8月発行)によると、
LANケーブルは屋内で適切に使用していれば20年から30年はもつのだそうです。
ですが、これはあくまで適切な使用をしていた場合の話。
LANケーブルには様々な劣化原因があるようです。
調べてみて屋内で通常使用していても発生しそうな原因をいくつか挙げてみます。
上に物を置いたり引っ張って配線するなど物理的負担をかけること
極端に低温、高温になるところで使用すること
過電圧や過電流等、機器に負担をかけるような使用状況に置くこと
紫外線・オゾンや塩分が付着するような環境で使うこと
他にも油、薬品や内部への浸水、カビ等の微生物による劣化などもあるそうで、
飲み物をこぼしちゃったりしたらかなり危険ですね。
我が家の状況を見てみると。
デスクトップパソコンは窓際に設置、モニターの裏にONUと無線LANルーターを並べて置いています。
紫外線浴びまくりですね…。
また、無線LANルーターは年季モノで、縦置き用のスタンドがなくなってしまっていて。
子どもがパソコンの裏側には簡単に入れないようにしているのに入り込んで遊び、すぐに無線LANルーターを落としてしまうんですね…。
実はそんな状況があり、ケーブルよりも先に無線LANルーターの故障を疑ったわけです。
なので、LANケーブルに大きな力が働いて断線していても、悲しいかな納得できるわけですね。
無線LANルーターが壊れていないのは落ちる場所に諸々のケーブルが巻いたままぐしゃぐしゃに置いてあるからだと思います。
本当にお恥ずかしい話ですが。
これを機に無線LANルーターが自立できるような策を取ろうと思います。
話を戻しまして。
パソコンがつながらなくなってすぐ目視でLANケーブルは確認していました。
でも、見た目は全然断線しているようには見えなかったですし、内部の傷などは見えません。
電話ケーブルも同じだと思います。
ケーブルは消耗品だと思って、ある程度年数が経ったら交換するといいかもしれませんね。
LANケーブルが断線しているかどうかを簡単にチェックできるLANケーブルテスターもあるので、そちらを利用されることをおすすめします。
まとめ
ネットが繋がらない場合、おうちに新しいケーブルがある場合は、まず新しいケーブルに替えてみるといいかもしれません。
断線しているかどうかは目視ではわかりませんので。
ネットが不安定になってから費やすことになる時間と労力を考えたら、ケーブル一本替える手間なんて全然惜しくないと言い切っちゃいます。
とは言っても、無駄なお金を使うのはイヤ! という気持ちもわかります。
なので、ネットがつながらない場合の対処法のおすすめ手順は
1.プロバイダや通信会社に通信障害が出ていないかをチェック
2.Windows UpdateやONU(お使いの場合は無線LANルーターも)のドライバのアップデート
をしてみていただいてダメだった場合くらいのタイミングでケーブル交換をするといいかもしれません。
または、LANケーブルが断線しているかどうかを簡単にチェックできるLANケーブルテスターがあるので、そちらを利用されることをおすすめします。
保存データや別途インストールしているソフトが少ない方は、パソコンのリフレッシュを試されてからでもいいかもしれません。
また、パソコンやONUなど周辺機器やケーブルに負担がかからないようにすることも大事ですね。
わたしもこれからは気をつけたいと思います。
4回にわたり、ネットにつながらない場合の対策などについて書いてみました。
ネットにつながらなくて困っている方のお力になれれば幸いです。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきましてありがとうございました。