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発達障害グレーゾーンで通級。メリットや手続きについて。

発達障害

小学生の子供が発達障害グレーゾーンと診断され、通級の利用を勧められて迷っている方。
我が家でも発達障害グレーゾーンの息子が通級を勧められ利用することになりましたが、手続きに時間がかかることにびっくりしました。

通級の利用にはどのような手続きがあり、申請から実際の利用までに時間がどれくらいかかるのかを知っておくといいですよ。
今回は発達障害グレーゾーンで通級を利用する場合の手続きや通級の利用のメリット、手続きにかかる時間など、我が子の場合についてまとめます。

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発達障害グレーゾーンで通級利用はできる?

発達障害グレーゾーン(ADHD)の息子は普通級に在籍しています。
入学前の就学前健診で普通級でという判定でしたが、入学後息子の様子によっては通級指導教室の併用も視野にと言われていました。

最近、子供が『転校したい』『僕はクラスで不人気だ』などとネガティブなことをよく言うようになりました。
実際に授業参観でも、片づけができなかったり落ち着きがなかったりする特性から他のクラスメイトに何度もバカにされているのを見て、親のわたしも切ない気持ちになりましたね。

そんな中、担任の先生から『通級指導教室の利用を考えてみませんか?』という提案をいただいたのでした。

発達障害グレーゾーン(確定診断はされていない状態)でも、本人の困り度が高い場合は通級の利用を勧められる場合があります。
診断の有無より本人の困り度が通級利用を勧める判断材料であると考えてよさそうです。

通級のメリット・デメリット

通級のメリット

まず、通級のメリットについては次のようなものがあります。

・通級指導教室では子供を少人数で見るため、子供の個性に沿ったプログラムを組んでもらえる
実際に居住区(東京23区某区)の通級では1生徒につき1名の先生がついてくださり、週2時間の授業でグループワークの授業1時間+個別の授業1時間という形で進んでいきます。
担任の先生も細やかに見てくださってはいますが、数十人の生徒のなかの1名にそこまで時間も手間もかけられない現状がある中で、週2時間でもマンツーマンで見ていただけるのはありがたいですね。

・良いところをほめて伸ばしてくれるため、問題を抱え自己肯定感が下がりがちな子供の自信を取り戻し、学校を好きになる

わたしもペアレントトレーニングを受けたりしながら子供に適切に接したいと思いながらも、慌ただしい毎日の生活の中で『どうしてこんなこともできないの!?』なんて言ってしまうことも。
感情的に叱った後には謝る、叱られたことをやめたらちゃんとすぐに褒めるといったことを心がけてはいますが、それでもやはり本人にとっては辛い部分もあるはずです。

※発達障害の子供への接し方を学ぶにはペアレントトレーニングを勉強するといいですよ。
わたしも区やリタリコのペアトレの講座に参加しています。
ペアトレに興味のある方はこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
https://smilediary.net/developmental-disorders/post-4952

本人も困っている中で理解してもらえずに学校でも家庭でもこうした叱責を受けることで、自己肯定感が下がってしまうことが子供にとってとても悪いことなのだそう。
自己肯定感が下がることにより、発達障害だけでなくさらに二次障害(うつ病、不安障害など)が起こることが一番心配と言われています。

こうした中で、
『マンツーマンで子供を見てくださり、子供とじっくり向き合ってくださる先生の存在は、子供にとってプラスになることと思います。
実際に通級を利用している他のお子さんの様子などを見るとイキイキとして帰ってきますよ』と学年主任の先生も教えてくださりました。

通級のデメリット

通級にはもちろんデメリットもあります。
それは、通級指導が正規の授業時間内に行われる(授業の補講はない)ということ。

そのため、
・学習の遅れが生じる
・通級で毎週決まった時間にいなくなることでイジメにつながらないか心配
といった懸念があります。

ただ、うちの子の場合は知能面の遅れはないため(項目によっては平均を大きく上回っているものもある)、学習の遅れについては気にしていません。
イジメについても本人が今の段階で『ぼく不人気だから』と言っているくらいなので、あるかどうかわからないイジメを気にするより困難がある状況を通級を利用することで打破したいという気持ちの方が強くあります。

ちなみに、学校の授業については通級の時間帯には特別授業(図工、体育など)が重ならないように配慮をしてくださるそうです。
イジメについては、入学時から通級を利用している子の周りの子などは、いつも2時間いなくなるのが普通になっていて、いなくなることにそんなに違和感を覚えないようです、という話を聞いています。

学校の方でも『保護者の希望があれば通級について「○○くんは週に1回静かなところで勉強をしに行きます」というような形でお伝えすることもできますし、イジメなどがないよう細やかに見ていきます』とのことでした。
また、通級を利用している子は同じ学校、学年にも複数いるそうですが、そのためにイジメがあるという話は聞いていないとのことでした。

実際には通級を利用していることを他の子供達に伝えるケースの方が少ないそうなので、我が家でも特に伝えずしばらく様子を見ようと思っています。

通級を低学年から始めるメリット

ちなみに、通級を低学年から始めるメリットについて、先生は次のことを挙げていました。
・学年が上がるにつれ学習の遅れが大きくなる可能性がある
・学年が上がるにつれ子供のコミュニケーションの問題は大きくなる

通級を低学年から利用するメリットと言うよりは、通級を高学年になってから利用するデメリットという感じですね。
学年が上がるにつれて学習面、コミュニケーション面の問題が大きくなるため、影響が少ないうちに苦手(片づけやコミュニケーションスキルなど)を減らしたほうがメリットが大きいということでした。
それならば入学時から始めてもよかったのでは、その方が周囲も違和感を覚えなかったのでは…とは思いましたが、入学時は必要ないという判断だったので仕方がないですし、問題が生じてきた今だから思えることかもしれません。

定型発達の子には4年生の壁があると言われていますが、その前に発達障害の子には3年生の壁があるという話も聞きます。
3年生、4年生を迎える前に通級を利用することで、本人の困り度を減らしてあげられたらと思います。

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発達障害グレーゾーンで通級利用の手続きについて

発達障害グレーゾーンでの通級利用は、担任の先生からの提案や保護者の申し出から検討されるそう。
我が家の場合、通級利用については次のステップを踏むことになりました。

1.保護者からの申し出(担任からの提案を受ける形も含む)
保護者の許可なく通級利用手続きがされることはありません。
教育も含め、子供について最終的な責任を負うのが保護者であるからでしょうね。

2.学校内での会議で通級利用が該当児童について適切であると判断する(学校内会議)
学校内の会議に至るまでに保護者と担任の話し合い(申し出)
→保護者と障害児支援コーディネーターとの話し合い
→学校内会議(担任、障害児支援コーディネーター、校長)
というようにいくつかのステップを踏んで行われるそう。

我が家の場合は過去にWISC™-IV知能検査を事前に受けて数値に大きな凹凸があり(最大値と最小値の違いが30以上)、結果を学校にも提示して困り度が高いと認識していただいています。
また、小学校入学前にグレーゾーンではないかと病院で言われている旨伝えてあるので、学内会議には時間がかからないと言われています。

ただ、もし通級利用の希望がある方でWISC™-IV知能検査を受けていない場合は、困り度が目に見えないため検査を受ける必要があるとのことでした。
検査を受けたことのない子は、検査結果で本人の困り度を認識していただく必要があるため、学校内の会議が通るまで余計に時間がかかることもあるそうです。

※知能検査(発達検査)も現在は希望者が多く、すぐに受けられないこともあるそうです。
知能検査についてはこちらの記事にまとめていますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
https://smilediary.net/developmental-disorders/post-4793

3.通級指導申込書類を区に提出
我が家の居住区の場合、年6回通級指導の申込書類を提出する機会があるとのこと。
タイミングを逃すと、申し込みの意思があっても実際に手続きをするのに時間を要することもあるそうです。

4.区の会議で通級利用が適切であるかを判断し、入級の許可が下りる
書類提出後1ヶ月ほど区の会議が行われるまでに時間があるそうですが、書類等を精査していただくのに時間がかかるのでしょうね。

5.通級利用開始
通級利用の許可が下りてからだいたい1ヶ月前後で通級利用ができるようになるそうです。

ちなみに、今回通級利用の意思表示をしてから実際の通級利用まで3ヶ月ほどかかっていますが、それでもたまたま意思表示の2週間後に書類提出〆切があったので、タイミングがよく進んだ方だそうです。
書類提出〆切もきっちり隔月1回○日というような定期的なものではないようで、年度末に近づくにつれて希望者が増えて翌年度の申し込みが難しくなる…という話も聞いています
(通級も利用希望者が多く、希望があっても利用できない場合もあるそうです)。

もちろん、子供本人もですがご家族の方が納得せずに通級を利用をする必要はありません。
ですが、手続きに時間がかかることもあり、必要な支援が子供に必要となってからすぐ受けられるとは限らないので、通級利用の打診があったときで子供に必要だと感じられる場合は早めに希望を出した方がいいですよ。

まとめ

発達障害グレーゾーンで片付けの苦手さや落ち着きのなさから学校が嫌いになりかけていた息子。
個別に細やかな指導をしてくださる通級の勧めがあり、通級の入級を希望しました。

通級を利用をするには、保護者からの申し出から諸手続きがあります。
お住まいの自治体にもよりますが、申し出から審査があり、数か月かかることが多いようです。

通級は基本的に授業の補講がないため、低学年から入級する方がメリットが大きいそう。
学年が上がり不要となれば卒級することもできますので、学校から提案があった方はぜひ利用を検討してみてくださいね。

別の区に住む発達障害の中学生がいる友達は、やはり小学生も学年が上がると学級崩壊などで大変だよと教えてくれました。
学校からの提案は必要と思われてのことだと思うので、通級を勧められた方は前向きに検討してみてくださいね。

なお、発達障害で気になるママ友との関係について、経験も絡めてこんな記事もまとめています。
同じ悩みを持っているはずなのに、子供の困り度によって距離を置かれたりすると切ないですよね。
発達障害の子供に向き合うだけで大変ですから、ママ友ともいい距離感を保って付き合いたいものです。
https://smilediary.net/socializing/post-2757

この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みましていただきありがとうございました。

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