宅建のテキストはたくさん発売されており、独学でも合格可能な資格ともいわれています。
わたし自身、1回目の受験のときは独学で受験しました。
1回目の宅建受験当時は不動産関連の仕事をしていたので、独学で行けるだろうと気楽に受験したのですが、結果は不合格。
数年後に再受験を考えたときは、迷わず通信講座の利用を決めました。
今回は、宅建の独学と通信教育で費用がどれくらいかかるかなど、実際にわたしが通信教育(ユーキャン)で勉強したときの体験も交えながらまとめます。
宅建は独学と通信講座どちらがいい?
宅建の勉強をする上で、独学よりも通信講座は費用が掛かるというデメリットがありますよね。
実際に独学、通信教育のどちらも経験してみて、宅建が独学で取得可能と言われる理由もわかった気がします。
具体的に宅建の独学と通信教育について、費用やメリット・デメリットを挙げて比較してみます。
宅建の独学の費用やメリット・デメリット
宅建の独学の費用はどれくらい?
わたしが宅建に独学で挑戦したのは、10年ほど前のことになります。
宅建の独学に費やした費用は次の通りです。
基本テキスト『なにがなんでも合格宅建』上巻・2,800円
基本テキスト『なにがなんでも合格宅建』下巻・3,200円
過去問集『なにがなんでも合格宅建過去問集』3,800円
『iPod宅建講座 通勤・通学時間でうかる! 2008年度版』3,200円
宅建の学習用PCソフト 2万円くらい
※価格は当時の価格を調べられる範囲で調べたもので、すべて税抜です。
(2,800円+3,200円+3,800円+3,200円+20,000円)×1.05=34,650円
過去に宅建を独学したときの費用は大体3万5千円ほどになります。
ただ、実際にわたしのようにいろいろな本やソフトを購入せず、1つの参考書(シリーズもの)のみで勉強した場合は、1万円でおつりがくるケースも多いです。
ちなみに、基本テキスト『なにがなんでも合格宅建』は、今はTACに買収されたWセミナーという予備校が出していたテキストです。
当時の話ですが、TACは会社で別の資格取得者が通学しており『TACはテキストでは足りない、通学で合格点を取らせる予備校だ』と教わっていて。
Wセミナーのテキストの評判がよかったので、Wセミナーのテキストを利用していました。
ipod宅建は耳から入れるという意味では通勤時間にも勉強できるかなと思って取り入れました。
WセミナーのテキストとiPod宅建両方は読み切れず、iPod宅建は通勤中に聞き流すだけという感じでした。
どちらかに集中すればよかったんだと思いますし、ipod宅建のテキストはわたしには使いにくかったですね。
宅建の学習用PCソフトは基本知識とゲーム感覚で過去問を解けて手軽でした。
ただ、いかんせんPCに向かわないとできないので、自宅でしか勉強できないというデメリットがありました。
基本的に平日の終業後に自宅で勉強、土日は図書館などに行っていました。
ただ、平日は夜9時までの残業が普通で、土日も片方は出勤という感じだったので、あまり時間をかけて勉強ができませんでした。
3ヶ月くらい前に受験を思い立ったので、勉強時間は60時間くらいでしたかね。
短期集中だからこそ勉強法で悩んでいる時間が惜しいはずなのに、よさそうなテキストを見つけては試してみて結局勉強に集中できていなかったと今は思います。
宅建の独学のメリット・デメリット
宅建の独学のメリットは、自分の都合のいい時間に勉強ができることと、費用が安いことです。
実はわたしは宅建に失敗したあと業務に関連する別の資格(マンション管理士)を取得したのですが、そのときは独学では無理と思い資格の学校に通いました。
土曜日に通っていましたが、休日出勤も多い会社でしたし、仕事と両立するのが本当に大変でしたね。
なので、自宅で自分の都合のいい時間に勉強できるというメリットは大きいと感じています。
ただ、独学だと勉強のしかたが定まらないというデメリットがあります。
宅建は人気資格なだけにテキストも何冊もあり、勉強方法も調べれば調べるほどいろいろ出てきます。
効率がいい勉強法がどれか、その勉強法が自分に合っているかなど、いろいろ試しては迷走してしまう部分がありました。
宅建を独学で取得できる方のタイプ
個人的な感想ですが、宅建を独学で取得できる方は次のような方だと思います。
・過去に宅建より難しい試験を独学で合格した経験がある方(自分に合った勉強方法を把握できているため)
・過去に宅建をスクールや通信講座で勉強したことがある方(勉強方法に迷いがない方に限る)
・不動産賃貸/売買業で実務経験がある方
・勉強方法などのノウハウ集めに走らず、自分の勉強法を信じてコツコツ勉強できる方
わたしの場合、宅建が初めての資格取得の勉強で、もちろんスクールや通信講座での勉強経験もありませんでした。
また、不動産関連の会社に勤めていましたが、実際に賃貸や売買に携わる部署ではなかったため、経験的にわかるという部分が少なかったです。
自分の勉強方法に自信がなく右往左往していたので、もっと効率のいいように思われるテキストに飛びついたりして地道に勉強時間を取るより勉強方法に悩みがあったところがありました。
そのため、1度目の試験失敗でわたしには独学は無理だなと悟ったというわけです。
結婚・出産を経て、仕事を探すうえで有利になると思い宅建受験を決めたとき、過去の失敗を踏まえ通信教育を利用することに決めました。
とは言いながら、やはり通信講座のほうが費用がかかるため、どうしても独学で取得したい方もいますよね。
何としても独学で合格したい! という方に、実際にわたしが合格したときの宅建の独学の勉強時間の配分について別の記事でまとめていますので、参考にしてみてくださいね。
https://smilediary.net/qualification/post-2724
宅建の通信講座の費用やメリット・デメリット
宅建の通信講座の費用
次に、気になる宅建の通信講座の費用ですが、スクールによってまちまちです。
こちらではよく知られている宅建の通信講座の費用を比較してみます。
スクール名 | 費用 | 特徴 |
通信教育のフォーサイト
| 28,350円~ | 一番安いコースでもテキストにCDが付く。 その他、テキスト+DVDコース、テキスト+CD+DVDコースがある。 基礎講座、過去問講座のパックコース、基礎講座、過去問講座、直前対策講座のパックコース、それぞれの単科コースがある |
クレアール | 59,800円~ | 一番安いコースはテキストのみ。DVDは別途購入可。 テキストは基本テキストと一問一答問題集というタイプ。ピンポイント学習できる。 過去問のみに特化した講座はない。翌年まで講座延長できるパーフェクトセーフティコースなどもある。 |
資格の大原 | 39,000円~ | 一番安いコースはテキストのみ。 通学講座を行っているため、Web、DVDの映像はスクールの映像を使用しているそう。 |
ユーキャン | 63,000円 | テキストのみだが学びオンラインプラスという講師とコミュニケーションできるサイトがある。 |
宅建の通信講座のメリット・デメリット
宅建の通信講座のメリットは、自分の都合のいい時間に勉強できることと、勉強の仕方を教えてくれたりサポート体制があることです。
通信講座も独学と同様、自分の都合に合わせて勉強できるので、スクールに通うより時間の融通が利くのがメリットです。
学習スケジュールを立ててくれたり、わからない問題があれば質問できるサポート体制があるところは安心ですね。
さらに、予想問題の配布や模試や直前講座などを行っているスクールも多く、法改正や最新の統計資料に対応した問題に触れられるメリットもあります。
通信講座のデメリットは、やはり自分でテキストを購入して独学で学習するよりも費用がかかるということです。
しっかりテキストを選び、それに絞って勉強する方の場合と比べると数万円の開きがあります。
なお、通信講座については、通信教育の質は必ずしも費用と比例しないことも付け加えさせてください。
先に紹介したスクールはスクールもそれぞれノウハウを蓄積しており、定評のあるスクールばかりです。
ですが、実際に勉強してみて自分と合う合わないってあると思うんですね。
スクールによってサポート体制も違いますし、教材の内容も異なります。
わたしが実際に利用したのは通信教育のユーキャンです。
教材にDVDやCDなどはなく、テキストのみのシンプルな講座で、テキストもとても読みやすかったですね。
わからないことがあればすぐに質問できるサポート体制もありがたかったです。
バリバリ自分のペースで勉強できるタイプの方は、問題数や丁寧な解説、予想問題が充実しているスクールがいいということもありますよね。
実際にテキストを読んでみないとわからないことも多いので、スクールで教材のサンプルを取り寄せられる場合はぜひ取り寄せて試してみていただきたいです。
宅建を通信教育(ユーキャン)を利用して合格したときの体験談
宅建の通信教育でわたしが実際に利用したのはユーキャンです。
宅建だけでなくユーキャンはたくさんの資格講座があり、信頼がおけると思ったためです。
わたしが受講した当時のユーキャンの資格講座の価格は税込で59,800円だったと記憶しています。
このときは1歳児育児中で書店に買い物にもなかなか行けなかったため、他の教材は一切使いませんでした。
独学で費やした約35,000円から24,000円のコスト増ですが、ユーキャンは学びオンラインプラスというサイトで講師に質問することができるんですね。
わからないことを訊ける体制を買ったという感じです。
ユーキャンで4月から勉強を始め、子どもが寝てから1時間~2時間くらい毎日勉強。
学習経験があるとはいえ育児中で子どもの体調不良で勉強ができない時期などもありましたが、無事に合格することができました。
ちなみに、平成31年現在のユーキャンの宅建士の資格講座の価格は税込63,000円となっています。
まとめ
宅建の独学と通信教育について、使った費用やメリット・デメリットの比較をしてみました。
宅建を独学で勉強できる方は過去に難関資格を独学で取得した方や宅建の勉強経験者で宅建の勉強方法を熟知している方、不動産賃貸業・売買業に従事されている方、独力で勉強するときにノウハウ収集に走らない方という感じです。
もしご自身が独学で勉強できるとお思いの方は独学をオススメしますが、そうでない方はぜひ通信講座の利用を検討されるといいと思います。
ちなみに、わたしが利用した宅建士の通信講座はユーキャンです。
テキストだけのシンプルな教材ですが、質問できるサポート体制もあり安心して勉強できましたよ。
なお、宅建受験について別記事もまとめていますので、合わせて参考にしていただけるとうれしいです。
宅建は半年で合格できると言いますが、経験上子育て中なら通信教育の利用をオススメしています。
https://smilediary.net/qualification/post-2464
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきましてありがとうございました。