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宅建の独学はスケジュールが肝心。勉強時間の配分を整理し表を活用しよう。

資格取得

宅建士を独学で取得しようとされている方、日々の勉強お疲れ様です。
わたしは宅建試験に一度独学で挑戦し失敗、次の挑戦では通信講座を利用して合格しました。
そのときに感じたのは『宅建の勉強はスケジュール管理が大事!』ということ。
今回は、宅建を独学で受験する場合のスケジュールの作り方についてまとめます。

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宅建の独学はスケジュールが肝心

宅建を独学で取得するために必要な時間は、初学者の場合でおよそ300時間と言われています。
不動産関連業務に従事されている方や学習経験のある方はもう少し短い200時間くらいでも合格される方もいますが、300時間確保できるようスケジュールを立てておくと安心ですね。

これから宅建試験の日まで何日勉強に費やすことができるかを考え、一日の勉強時間を計算しましょう。
例えば、半年で宅建試験合格を目指す場合の勉強時間の計算方法です。

初学者の場合
300時間÷180日(半年)=1時間40分
不動産関連業務に従事されている方や学習経験のある方の場合
200時間÷180日(半年)≒1時間7分

実際には体調不良や仕事の都合などで勉強できない日も出てきますので、余裕をもったスケジュールを組むことが肝心です。
また、300時間という勉強時間を確保するのも大変ですが、宅建合格には勉強時間の時間配分も重要になってきます。

次の章で勉強時間の配分について触れていきますね。

宅建の勉強時間の配分はどうする?

宅建士の試験問題の出題範囲は主に次の通りとなります。

科目出題数目標正答数関係法令など
権利関係14問10問民法
借地借家法
不動産登記法など
宅建業法20問18問宅建業法
法令上の制限8問5問国土利用計画法
都市計画法
建築基準法
農地法
税・その他8問※5問※税(2問)産税、不動産取得税、所得税、印紙、登録免許税、贈与税など
統計(1問):最新の不動産関連の統計
価格(1問※):地価公示法、不動産鑑定評価基準のいずれか
住宅金融支援機構法(1問※)
不当景品類及び不当表示防止法(1問※)
土地(1問※)
建物(1問※)

※ 登録講習修了者は※印の5問が免除になるので出題数は3問(免除の5問は正答扱いになります)。
登録講習を修了されている方は、税その他で3問合格しておけば+8点となります。
合格の確立がグンと上がりますね。

宅建試験の合格点は問題の難易度によって毎年異なります。
合格点は大体15%~17%程度の合格率となる点数となりますが、大体33点~35点前後の年が多いです。

もちろん難易度が高い平成27年度31点(合格率:15.4%)。
比較的問題が易しかった平成22年度、23年度36点(合格率:15.2%【平成22年度】/16.1%【平成23年度】)とばらつきがありますので、油断はできません。
ただ、50点満点を取らなくても、35点取れれば合格できる可能性がかなり高いということです。
上の表では目標を38点としていますが、38点取れればまずどんな年でも合格できると思いますよ。

勉強の仕方としては、まず最初に参考書ですべての項目を勉強します。
初めて宅建の勉強をされる方は、1つのテキストを3回読んで勉強することをオススメします。

1回読んだただけではわからないこともあると思いますが、まずわからないながらも1回すべて読み切ってしまいましょう。
一度参考書を読み進め終えた後に2回目を読むと理解できることも増えてきます。

1回目は分からないことがあっても通して読む、2回目は精読する、3回目はちゃんと理解するというイメージです。
時間がない場合は2回目を終えてから過去問を解くのと並行して3回目を読むのもありですね。

3回参考書を読み終えてからはひたすら問題演習です。
毎日問題を解き、間違えたところをチェックして覚える、の繰り返しですね。
間違えた問題は翌日また解いて、知識が定着しているか確認することが肝心です。

200時間を過ぎた頃になると、予備校などで直前対策講座模擬試験を実施している時期と重なります。
独学だけだと法改正や最新の統計問題などに対応しにくい部分があるので、ぜひ利用されるといいですね。

ちなみに、科目別に見てみると、暗記で点数を取りやすい科目と取りにくい科目があります。
暗記で点数を取りやすい科目は『宅建業法』『法令上の制限』。
『宅建業法』は実務上も必要な法律になりますし、内容を暗記して覚えることで点数を稼げます。
また、『法令上の制限』は範囲が広いですが、問題自体は難しいわけではないので、しっかり問題を解いて覚えることで点数を取りやすいです。

逆に、暗記では点数を取りにくいのは『権利関係』『税その他』。
権利関係』は民法と他の法律の複合問題なども多く、ちゃんと理解が深まっていないと点数を落とします。
税その他』に関しては範囲が広く、統計などは最新の統計データを入手する必要もあります。

宅建の参考書の科目の順番は多くが『権利関係』『宅建業法』『法令上の制限』『税その他』となっています。
それだけ権利関係、特に民法の理解が重要だということではないでしょうか。
権利関係の科目の理解は宅建合格に欠かせませんので、最初にしっかり理解して進まれることをオススメします。

宅建の勉強のスケジュール表を作ろう

宅建の勉強を独学でする場合、どうしても時間管理が難しくなる部分も多いですね。
そういった方にオススメなのは勉強のスケジュール表を作ることです。

先ほどオススメした時間配分を表にまとめてみました。
実際にかかる時間はそれぞれですが、ひとつの目安にしていただければうれしいです。

どこまで勉強するか、目標日と達成日を記入することで、予定通りに進んでいるかなどのペースを計るのにも参考になりますよ。
ご自身の勉強の進度によりアレンジして作ってみてくださいね。

目標勉強時間達成
目標日
実際の
達成日
備考
テキスト通読(1回目)60時間  初学者はより時間がかかる可能性あり
テキスト精読(2回目)50時間  1回目よりは時間が短くて済む
テキスト理解(3回目)40時間  2回目で理解できなかったところを重点的に読む
過去問1週目40時間  1週目、2週目は時間配分を気にせず考えて解く
過去問2週目30時間   
過去問3週目20時間  3週目からは問題を解くスピードにも気を付ける
過去問4週目20時間   
過去問5週目20時間   
法改正・統計等確認10時間   
模擬試験受験

 

予想問題演習など

10時間   
合計300時間   

過去問演習についてですが、最初の1、2週目は問題を解く時間を意識するより、じっくり正答かどうか考えて解くことに専念することをオススメします。
マークシートなので適当に答えてしまっても正答になることがありますが、ちゃんと考えて正解したのかラッキーだったのかがあとでわからなくなるからです。
実際の試験の時間を意識するのは3週目からで十分間に合います。
3週目からは50問を2時間で解けるペースでしっかり正答を出せるよう時間を計って解くようにするといいですよ。

なお、過去問演習は過去10年分の問題を解くことを想定しています。
50問×10年=500問ですが、実際法改正で問題として成立しないものもあるので若干問題数は減ります。
過去問集を購入するときは、法改正に対応している(ホームページなどでフォローアップしてくれる)旨の記載がある出版社のものを選んでくださいね。

まとめ

宅建を独学で勉強される方に、勉強時間のスケジュールや科目ごとの時間配分などについてまとめました。

独学だとどうしてもご自身の都合などで勉強時間が削られがちですね。
スケジュール表でご自身の勉強目標を立て、達成目標日と実際の達成日を記入するなどして、実際に目標としているペースが保てているか確認しながら進めていただければと思います。

なお、宅建の勉強については別の記事にもまとめていますので、あわせて参考にしてみていただけるとうれしいです。

宅建は半年で合格できると言いますが、経験上子育て中なら通信教育の利用をオススメします。

宅建の通信教育の費用について、実際に独学とユーキャンでかかった金額の比較もしています。

宅建を再挑戦される方に、再挑戦のための自己採点の活かし方と勉強計画の立て方をまとめています。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきましてありがとうございました。

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